企業が50歳以上に求めることと求人票のチェックポイント

3.企業が50歳以上の中途採用者に望むこと

 50歳以上の中途採用者の人件費は、20代・30代と比較すると、やはり高くなるのは否めません。ですが、人件費に見合う働きをしてくれると判断すれば、それは弊害にはならないのです。
 
 そこで求められるのは、ビジネスマンとして完成しており、そのノウハウを惜しみなく部下や後輩に伝え、組織の活性化をはかることです。それは、職位に関わらず、求められることでもあります。不景気が長く続いた日本では、新卒者を一人前に育てる体力がない企業が増え、即戦力となる中途採用者を積極的に雇用するという流れができました。ですが、若者を育てられない企業の平均年齢が上がり、能力のあるひとが転職していくことも多く、ノウハウが社内に蓄積されないという弊害も生まれました。

 50代になると、経営的な視点に立ってジャッジをしたり、社内の関係各所の調整を行い、円滑にプロジェクトを進めるために不可欠な人間性も兼ね備えているものです。そうした50代の懐の深さを求める企業が、年々増えつつあります。

 とはいえ、企業が50歳以上の中途採用者に求めるニーズは、業界や職種、企業の方針によっても異なるものです。そうした企業ニーズをきちんと見極め、自分のキャリアが志向性と重なる部分がどれほどあり、入社後にはどんな貢献ができるのかを、採用担当者にアピールできることが必須条件です。

4.転職サイトを上手に活用するには

 いまや優良な求人情報は、ハローワークではなく、転職サイトに集まる時代です。50歳以上の求人を探すなら、転職サイトは有効活用すべきでしょう。その際、転職サイトごとの特徴を調べ、自分が目指す業界や職種の求人が多いものを中心に、複数のサイトに登録するのがセオリーです。というのも、転職サイトは「スカウトサービス」を設けていることが多く、自分の経歴や希望条件を匿名で登録しておくと、興味を持った企業から問い合わせがくるしくみになっています。1社でも多くスカウトされれば、それだけ選択の幅が広がりますので、求人内容をしっかり見極め、取捨選択できるというメリットがあります。

 また、転職サイトに登録するときには、人材紹介を行う転職エージェントと連動しているところを選ぶと、マッチングする企業があった場合、転職エージェントからも求人情報が届きます。ただし、企業の目に留まるレジュメが作成できることが前提の話です。誰が見てもわかりやすく、あなた自身のキャリアと専門スキルを説明できるレジュメになっているかどうか、転職サイトのチェックツールなどを使って、こまめに確認するようにしましょう。さらに、スカウトの通知が少なくなってきたら、レジュメに定期的に手を入れることを習慣にしてください。

求人票のチェックポイントも把握しておこう!

 50歳以上の再就職ということは、定年まで勤め上げられる企業を見つけるにこしたことはありません。そこで、求人票のチェックポイントを理解し、応募の前に取捨選択できるように準備しておきましょう。良い会社か否かを見極めるポイントとして、「加入保険」があります。ここでは、雇用・労災・健康・厚生のすべてにチェックが入っていることを確認しましょう。

 また応募者数を予測したいときには、「選考」を見るとわかりやすいです。応募人数が多い会社ほど、書類選考を行う傾向が強いので、その場合、書類作成方法を見直すなどの対策を練ることができます。競争率の低い求人を探したいと思うなら、「面接随時」になっているところを選ぶとよいと思います。法律で求人票に性別や年齢制限を記載するのは禁止されましたが、企業ではそこに条件を設けているのが普通です。会社の男女比や業務内容を見ることで、50歳以上でも応募できる求人かどうかの見極めができますし、会社の平均年齢も目安になります。50歳以上の求人には、積極的に応募するべきですが、無駄がないように情報の整理は行うようにしてください。